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相減・・・・・・小さい方を大きい方から引くこと。

相消す・・・・・二つの式を相等しく置くことにより、着目の文字を

        消去する。

相親しむ・・・・相接すること。円と直線が接することをいう。

相併す・・・・・相合わせること。

幾何(いくばく)・・・・・・どれほどか。問題文の最後につけてある場合が多い。

異減同加・・・同類項を簡単にして整理する。

遺題・・・・・寛永18年(1641年)小型本「新編塵劫記」に初めて遺題12問が現われ、その解答を後の学者に要求する。以後遺本の問題を解き、更に新しい問題を解答した人が自分の本に出す。このような風習を遺題継承と言った。明和6年(1769年)の「拾算法」まで約128年間続い

た。

一个・・・・一個のこと。

一倍・・・・・二倍のこと。

一周位数・・・山路主住(1704~1772)の「一算得商術解」に初出。分数を小数に直すとき循環節の長さをいう。

異転・・・・・直線上を輪がすべることなく左右に曳かれるとき、

       輪周上の黒円心は輪周上を左右に回転する。ただし

       輪が曳かれた距離と黒円心の移動距離は比例するものとする。

異転就円積・・正多角形上の小輪が異転しながら1周するとき、黒円心の描く軌跡によって囲まれた図形の面積。ただし

       小輪が正多角形の頂点を通るときは、小輪はその頂点を中心に回転し終わるまで黒円心は動かないものとす

       る。

今有・・・・・今、・・・・が有る。問題の初めに用いる。

飯櫃(いいひつ)・・・・・楕円のこと。婉形。

容れる・・・・いれること。「円を容れる」は円を内接させる。

因、帰・・・・因は1桁の数を掛ける。乗は2桁以上の数を掛けること。これに対して1桁の数で割ることを帰、2桁以上の数で割ることを除という。例えば三因四帰とは、3を掛けて、4で割ること。

因乗・・・・・桁数にかかわらず掛け合わせること。

隠式出商表・・無限次方程式の解法。

隠 乗 表・・・・(1+x)nの展開

隠 除 表・・・・(1+x)-nの展開

隠題・・・・・未知数が一つの方程式の根として求められる問題をいう。隠題之法は天元術に外ならない。

隠題免許・・・卒業免許状の第二関門。

右行・・・・・右の方へ列することをいう。

(えい)・・・・・・1分は4朱でそれ以下は単位がないので計算に不便だから計算用に仮に永という単位をもうけた。永1000文が1両となる。

盈縮(えいしゅく)暦・・・・太陽の盈縮(のびちぢみ)を考え、計算した暦

(えい)(じゅく)法・・・不定方程式の解法の一つ。

盈一・・・・・剰一に同じ。

n位・・・・・・n桁の正の整数。

円規・・・・・・コンパス

円楔(えんけつ)・・・・・・楔(くさびとよむ)、紙袋の上面を円形に開いて出きるような立体形。

円缺径(えんけつけい)・・・・・弓形。

円径・・・・・・円の直径(径を経と書いたものもある)、半径は「径

半」という。

円闕(えんけつ)・・・・・・弓形の面積。

円堅・・・・・・底面が円の柱体。

円径半・・・・・円の半径。

円攅(えんさん)・・・・・・1から9の数字を配列して直径(中央は除く)上の数字の和と円周上の数字の和とを等しくしたもの。

円周法・・・・円周率πのこと。松永(よし)(すけ)(1690?~1744)が『方円算経

(元文4年1739)に50桁・『方円雑草』(元文・寛保ころ)52桁まで真値と一致する。当時としてはもっとも詳しい値である。

円錘穿去・・・円錘を円や楕円等で穴をあけたときに生ずる交周の長さや体積を求める問題。

円積法・・・・円の面積を直径の平方で割ったもの。π/4。「円積率」「円率」に同じ。

円積率・・・・円周率の四分の一。和算では直径で表すことがほとんどで、円の面積=πr2=πD2/4とした関係で円周率の四分の一を考えた。円積率=0.785398とした。

円率・・・・・「円積率」「円積法」に同じ。

円弧積線表・・πおよび弧背を表す級数。

円臺(えんだい)(円台)・・円錘台

円梯(えんてい)・・・・・等脚台形に数個の円を外接させたもの。

泰台・・・・・・・上底が多角形で下底が円形の立体

験符・・・・・関孝和・建部賢明・建部賢弘の「大成算経」に

       初出。

姑・・・・・とりあえず、しばらく。

个・・・・・・個のこと。

攷・・・・・・考えること。

鼓・・・・・・・・等脚台形二つを上底どおしを合わせた形。

(個)分・・・・・十二箇三分とは12.3のこと。位取りには、

         箇、分、厘、毛、糸、忽、微、繊、沙、塵、・・がある。

()・・・・・・・・直角三角形の直角を挟む辺の長い方。

(勾・鉤)・・・・直角三角形の直角を挟む辺の短い方。

(こう)・・・・・・・・大きい方から小さい方を引くこと。(差に同じ)杭柱のこと。

巷矩(こうく)・・・・・・1つの頂点を通る直線。

()・・・・・・・二つの図形が交わってできる間の部分。

(ごう)数・・・・・・・至って多い数、また至って少ない数。

鈎股(こうこ)・・・・・・・直角三角形

鈎股形・・・・・・直角三角形

鈎股弦・・・・・・直角三角形の直角をはさむ短い辺は「鈎(鉤・釣とも書く。勾・勺と略記。コウ又はツリと読む)。長い辺は「股(殳とも略記コ又ははハタバリと読む)斜辺は「弦(玄とも略記。ゲンまたはツルと読む)図を描く時は普通鈎が縦、股が横、弦が斜めになるようにした。

鈎股弦の定理・・・三平方の定理(ピタゴラスの定理)

交会術・・・・・最小公倍数を求める術(斉約術)

鉤題・・・・・・吊るした物体の重心を求める和算の問題。

交周・・・・・・・二個の立体の交わりの周。

交商式・・・・・・二次方程式・例えば甲乙交商式とは甲、乙を二根

とする二次方程式。この商のうち、題意にかなうものを真商、そむくものを変商とする。

交商矩合・・・・極矩合から還原によって得られる交商a, b, c,等に

        ついての方程式。

勾配・・・・・傾斜の度合いを表す数値。現在使われている勾配とは少し異なっているところもある。水平に一尺進んだら何寸上がるかという長さで表す。

弧環減球・・・次頁の左図

弧環加錐・・・外弧錐に同じ。

弧環減錘・・・次頁の右図・減弧錐と同じ。

三角()・・・・・・球などを、正三角錘状に積み上げたもの。

三角()責・・・・・三角(すい)()の始めから第n項までの和。

三角の法・・・・・江戸時代の「三角」は正三角形のことで、一般の三角形は「三斜」という。三角の法0.433というのは、正三角形の一辺の平方に対する、正三角形の面積の割合である。

三之・・・・・三を掛けることをいう。

三廣・・・・・・台形を上下二つ重ねた形のもの。

三斜錐・・・・・三角錐のこと。

三斜積・・・・・三角形の面積のこと。

三自因・・・・・・一桁の同じ数を三度掛け合わせること(四乗)

三自乗・・・・・・桁数にかかわらず同じ数を三度かけあわせること。

()術・・・・・・三次方程式以下の根をそろばんで求める方法。

算木・・・・・・・中国から伝わった計算器具。そろばんでやりにくい複雑な計算を赤、黒の算木(竹または木で作った長さ約1寸、底辺の一辺約1分の四角柱)で行った。

赤色は算木の正数を表し、黒い色の算木は負数を表す。

三斜・・・・・・・不等辺三角形。三本の線分を示すこともある。

三斜容三円術・・・・任意の三角形内に互いに外接する三円を内接した場合に、三辺の長さを知って三円の直径を求めるもので、Malffatti(マルハッチ)の問題とも呼ばれる。

三斜術・・・・・・・直角三角形の直角頂より斜辺に垂線を下したときの、各線分の関係式を求める。

三色方程・・・・・・三元連立一次方程式

三斜内容円術・・・・三角形の内接円の半径と、三つの傍接円の半径との関係式を求める。

三自・・・・・・・・四乗

三乗巾・・・・・・・例えば、甲三乗巾=甲4、略して甲三、現在の指数と一つだけずれている。(甲の特別な意味はない)

三乗方に開く・・・・4次方程式を解く。現在の次数と一つずれている。

三段・・・・・・・・三倍する。

算盤(さんばん)・・・・・・・・算木(さんぎ)を用いて計算するとき格子形の線を引いた盤(紙または布製)

三方錘積・・・・・・俵を三角錐に積むことである。後に三角()と呼ばれるものである。

()・・・・・・・・・弓形の弧の中点から下した垂線。

          弓形の弧の中点と弦の中点を結んだ線分。

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