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CAM CAM 計測
コンピュータ援用生産と呼ばれ、電子計算機を利用して,生産システムで必要な種種の情報処理、統制、合理化、自動化を行う
computer aided manufacture
(1)生産情報の処理、工程設計、作業設計が主要な内容
(2)情報入力(生産計画情報:生産量、納期、部品情報)→出力情報(生産進捗管理、スケジュール、NC加工情報)
(3)人間の経験的知識が大きな役割をはたす分野(ex.工程設計)では、データベースの導入が試みられている
(4)CAD/CAMは、CADと連結してその出力を直接CAMの入力とする一連のソフトウェアシステムを指す
CO2法 CO2ほう 加工
無機自硬性鋳型の一種
carbon dioxide grassd molding
(1)特殊砂型造形法の一種
(2)珪砂に硅酸ソーダ(水ガラス)を結着剤として3~6%混合した鋳物砂を利用
(3)CO2により硬化を促進させるが、水分も残る為その量によっては巣の原因となる。
(4)鋳造後の崩壊性が悪く,型バラシや中子の取り出しが困難
ELID研削 ELIDけんさく 加工
電解研削の一種
electrolytic in^press dressing
(1)砥石と電極の間に潤滑剤を兼ねた電解液を介してパルス電流を流し、砥石の金属成分を溶解しながら研削を行う。
(2)砥粒と金属成分が徐々に剥離することで,研削しながら目立が出来る。
IE IE 一般
人間、材料,及び設備が一体となって機能を発揮するマネージメントの設計,改良,設置をすること(日本IE協会)
industrial engineering
(1)分析手法(工程分析,作業分析、動作分析)、総合的流れ作業のライン編成の最適化、プラントレイアウト問題の解決、オペレーション・リサーチ(OR)を取り入れて実現される。
(2)industrial engineering and management:経営工学…企業の経営管理上の意思決定問題の解決や研究開発、生産技術、計画の経営的諸問題解決の為の管理技術を工学をベースに集大成したもの。経営科学を含む
MAG溶接 MAGようせつ 加工
炭酸ガス等の活性ガス類(Arを併用することも在る)を利用した保護ガスアーク溶接の総称
metal active gas welding
(1)被覆アーク溶接に比べてフラックス溶着効率(溶着金属量/溶接材料消費量)が高く(60%→90%)、より高いアーク電流が可能…作業能率が2倍となり、溶け込みも深い。(3mm程度)
(2)300A程度の直流電源と、φ1.2mm程度のワイヤ(ソリッド/フラックス入り)を用いた、半自動装置が一般的
(3)フラックスを工夫することで、塗装上からの溶接も可能。
MCG材料 MCGざいりょう 材料
酸化物単結晶同志が網目状に相互に侵入し合い、且つ緻密な独自の組織を持つ、溶融凝固複合材料
melt growth composite
(1)GAP:ガドリニウム・アルミニウム酸化物とアルミナによる複合セラミックスは、1700度に耐え、延性を持つ
MIG溶接 MIGようせつ 加工
ArやHeなどの不活性ガスをシールドガスに用いるガスアーク溶接の一種
metal inert gas welding
(1)保護ガスが高価なので(専らAr)、特殊鋼(ステンレス)・非鉄金属(アルミ、チタン)等が主な用途…但し、米国ではHeはそれ程高価でない。
(2)高品質を要求されない場合は、MAG溶接で代替が可能な場合も有る。
(3)直流電源とワイヤ供給装置を持った、半自動装置が一般的だが、アルミ用には(不働態膜を破壊する必要上)交流電源(クリーニング・アクション特性付き)が必要
PERT PERT 計測
program evalution and review technique management technique by the use of a computer
(1)パート
(2)工程の所要日数、順序関係が複雑に入り組んだプロジェクトの工程分析や管理を、ネットワーク構造として数学的にモデル定義(アローダイアグラム化)し、電算機を併用して得られるクリティカルパス(最長経路)などの情報を工程管理に活用する手法
(3)工期の推定を現実的・正確に行うことを特徴とする。
(4)現場での使いやすさや、見易さといった点は従来手法(ガントチャート)に劣る
(5)クリティカルパスを的確に知ることにより、工程のネックを事前に察知することが出来,早めの対応が可能。
(6)基本部分の積み上げによって全体のプロジェクトを立案するので、見積もりの甘さによって発生する無理・混乱を避けることが可能。
(7)個々の遅れが全体に及ぼす影響の大きさを計量できる為,責任分担と全体の中での位置付けを理解し易い。
(8)PEATを実行する為の現場間ネットワークの構築が、コミュニケーションの助けとして働くメリットが生じる
(9)フォローアップ(進度管理)と、これに伴うプラニング、スケジューリングの更新が、(現実には)必須。
SI単位系 SIたんいけい 計測
MKSA有利単位系を核とした国際単位系で再現可能な7つの基準値に基づく7つの基本単位と,2つの補助単位、19個の組み立て単位と16個の接頭からなる
・Le Systeme International o'Unites
・基準単位
(1).長さ[m],
(2).質量[kg],
(3).時間[s],
(4).電流[A],
(5).熱力学温度[K],
(6)物質量[mol],
(7).光度[cd]
・取り引き又は公的な場でこれ以外の単位系の使用は許されない。JIS Z8203
SN比 SNひ 品質
品質工学では、機能の安定性を測る尺度であり、測定したデータが理想とする入出力の直線関係にどれだけ近いかを示す。
signal-noise ratio
(1)バラツキの大きさσ2を信号の大きさ(直線の傾き:感度の2乗)で割ったものの逆数
(2)[dB]単位で用いることが多い。←(1)の対数の10倍
(3)品質工学のL18直交表で現れる18個のSN比は、水準毎に平均値を取った値を採用する。
SQUID SQUID 計測
superconducting quanum interference device
a Joseohson junction device/ magnetometer/sensitive method for detecting weekmagnetic signals.
TIG溶接 TIGようせつ 材料
MIG溶接と同様に不活性ガス雰囲気中でW(合金)等の消耗し難い電極でアークを発生させるガスシールドアーク溶接の一種
tungsten inert gas welding
(1)溶け込みが浅くMIG溶接に比べて溶接能率は落ちるが、小電力時(5A)もアークの安定性が良く、薄板に対応可能。
(2)入熱と溶加量を独立に制御可能
(3)SUS、耐熱合金、銅合金、高張力鋼の溶接に利用(高価なガスを使用する為)
(4)直流電源が一般的だが、アルミを対象とする場合は交流も採用される。
(5)通電開始時が非接触の為、高周波発生装置が必要→電波障害の可能性
(6)装置は可搬性に富む(被覆アーク溶接機並み)…全自動化で効率を補う試み
(7)風に弱い
圧縮機 あっしゅくき 流体
羽車若しくはロータの回転運動又はピストンの往復運動により気体を圧送し、その圧力比が2以上又は吐出圧力が0.1MPa以上の機械(JIS B0132)
(1)ターボ型[4] 遠心式(動作範囲広い)、軸流式(小型、高効率、サージング起こし易い)、斜流式、横流式…安全弁が不要
(2)容積型[2]回転式(回転ピストン式、ロータリーベーン、ルーツ:二葉)式、スクロール式)、往復式(ピストン式、ネジ式)
(3)その他[1]渦流ブロワ
アモルファス合金 あもるふぁすごうきん 材料
結晶構造を持たない無秩序な原子配列を取る金属
amorphous
(1)高強度(σb=400)高硬度(Hv=1400)
(2)ヤング率は若干低下する
(3)加工硬化が無い(高温,低速での成形性高い)
(4)Cr,Moの添加による耐蝕性向上材は孔食や隙間腐蝕に強い
(5)高透磁性,高抵抗により優れた軟磁性材料として磁気シールド、磁心,ヘッドに応用
(6)インバー・エリンバー材として,熱膨張率・弾性係数の温度係数が0(常温付近)
(7)触媒能、水素吸蔵能によるセンサへの応用
(8)製法…金属ガス法(真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタ法etc.),金属イオン法(電解・無電解メッキ法etc.),金属液体法(液体急冷法、回転液中紡糸法、スプレー法etc.)
アルミニウム あるみにうむ 材料
1886年以降の新しい金属だが、今や生産量は金属No.2
alminium
(1)工業用アルミ:1000系…さびにくく、80%以上の濃硝酸なら腐蝕無し、無機塩類やアルカリには弱いが、アンモニアはOK(純度が高いほど耐蝕性に優れる)…日用品(リサイクル容易)
(2)ジュラルミン(Al-Cu-Mg
2000系):溶体化+時効硬化(但し、応力腐蝕割れ感受性高まる)耐蝕性悪く、クラッド化
(3)Al-Cu,3000系:1000系の強度改善…容器、建材
(4)シルミン(Al-Si
4000系):低膨張係数、耐熱性、耐磨耗性→鍛造ピストン
(5)Cu-Mg,5000系:耐蝕性、加工硬化、溶接性→低温構造材
(6)超々ジュラルミン(Al-Zn-Mg-Cu, 7000系)
鋭敏化処理 えいびんかしょり 材料
粒界腐蝕感受性を与える熱処理
sensitizing
(1)オーステナイトステンレスの場合,460~850℃での保持(結晶粒界の過飽和固溶炭素がCr炭化物として析出することにより粒界周辺のCrの減少した領域から優先的に腐蝕する)
(2)対応策を安定化処理(stabilization)といい、固溶化熱処理やTi,Nbの添加+850℃でTiC,NbCを析出させることなど
(3)フェライト系ステンレス(ex.SUS430)の場合、850℃からの急冷(フェライト中の拡散速度はオーステナイトより二桁大きい)
(4)安定化処理は徐冷もしくは650℃への加熱(Crの拡散)
エリクセン試験 えりくせんしけん 加工
金属薄板の張出成形性(→深絞り性)を判定する試験
Erichsen test
(1)JIS B7777(試験器、試験方法)
(2)φ90板をφ27ダイス(ワセリン塗布のしわ押さえつき)、D=20半球状ポンチを使用して、表裏に貫通した亀裂が生じる際のポンチ侵入深さ[mm]を求める(エリクセン値)
(3)二軸引張り状態で膨らむ様な成形:張り出し成形(stretch formability)の度合を湿し、深絞り加工の目安となる
(4)MnS含有率の低い鋼ほどエリクセン値が高い(=加工限界が高いことを示す一例)
エレクトロスラグ溶接 えれくとろすらぐようせつ 加工
主に垂直方向へのI型開先厚肉溶接を水冷銅板で囲まれた空間に溶接金属を満たすことで行う溶接法
electroslag welding
(1)開先は2~30mmの隙間で、板厚は50mm位まで高効率
(2)溶融スラグ内部でアークを発生させる、消耗電極型
(3)大入熱により、結晶の粗大化で切り欠き靭性の低下が生じる→脱酸元素の添加や、後熱処理
(4)サブマージド・アーク溶接の亜流みたい
(5)熱容量の大きな溶接に向く。…1m厚の実例有り(電極数15)
(6)設備自体は以外と小さい。
エレクトロガスアーク溶接 えれくとろがすあーくようせつ 加工
主に垂直方向へのI型開先厚肉溶接を水冷銅板で囲まれたガス雰囲気に順次溶接金属を満たすことで行う溶接法
electro gas arc welding
(1)エレクトロスラグ溶接と炭酸ガスアーク溶接を組み合わせた様な溶接
(2)エレクトロスラグ溶接よりも薄板への適用で高効率
遠心鋳造法 えんしんちゅうぞうほう 加工
鋳型を回転させて生じる遠心力による押し湯効果を利用する鋳造
centricugal casting
(1)true centrifugal casting:回転軸を持つ円筒鋳型で,円筒鋳物を製造する。50~100G。水平(横形)鋳型の場合、引け巣や非金属介在物がなく緻密
(2)semi centrifugal casting:半~。回転対象物(=円盤→歯車、車輪)の軸を垂直回転軸として中央から注湯する。
(3)遠心加圧鋳造 centrifuged casting:鋳型を中央の湯口から放射状に配置し,湯口を垂直回転軸にして回転させつつ注湯する
円錐ころ軸受 えんすいころじくうけ 要素
円錐状の転動体により大きなラジアル荷重と一方向のスラスト荷重の剛性荷重を負荷可能な軸受
taper roller bearing
(1)内外輪及び円錐の頂点は一点に集まる
(2)転動体は内輪のつばによって案内される
(3)ラジアル荷重の分力でスラスト荷重が生じるので、専らに個を対向させてこれを打ち消す
(4)内外輪同士の間隔を調整することにより軸受け隙間を適当に設定することが可能
(5)接触角により、並・中・急勾配と有る
(6)ころの列数が単列、複列、4列と有る
円筒ころ軸受 えんとうころじくうけ 要素
円筒状転動体を用いた軸受でラジアル負荷能力に優れ,高速回転に適する
cylindrical roller bearing
(1)内外輪が分離可能
(2)内外輪のつばによって案内されるが,どちらか片方のみの形式の場合スラスト荷重は0となり、自由側軸受に適する
(3)単列,複列と有る
オイルウィップ おいるうぃっぷ 機力
回転系の滑り軸受で発生する,固有振動に等しい振れ回り
oil whip
(1)発生時の軸回転速度は一時危険速度の2倍以上
(2)一度発生した振動波状条件下で消滅することがない
(3)振動数は一次固有振動数で一定(軸速度に依存しない)
(4)振れ回り方向は軸の回転方向と一致する
(5)軽軸荷重で発生する
(6)2ωcrをいくらか超えて発生し、2ωcrを幾らか超えて消滅する(イナーシャ効果)
(7)オイルウィップが発生する前に,小さな振れ回り(オイルホワール)が存在する
(8)安定化策:ωcrを高くする
(9)軸受定数を小さくする(軸受幅を小さく,隙間を小さく,低粘度油)
(10)非真円軸の採用
応力腐蝕割れ おうりょくふしょくわれ 材料
金属が特定の環境中で受ける引張り応力と腐蝕の共同作業の結果、一定の潜伏期間の後に脆性的粒界・粒内割れを生じる現象
stress corrosion cracking/SCC
(1)活性経路割れ(active path corrosion,APC)の一種
(2)オーステナイトのCrイオン下のSCCは、応力下で表面の皮膜が破壊されて露出した金属Fが流出し、微視的経路に限定した腐蝕(局所的アノード溶解作用)がクラックとなる粒内割れ
(3)軟鋼の苛性割れ
(4)鋭敏化された場合は特に生じ易い
(5)Niの添加は抵抗性UP,Mn,P,Nはdown,Cは低くすると良
(6)マルテンサイト系やフェライト系ステンレスはSCC感受性が低い
(7)純金属は殆ど発生せず、合金組成がSCC感受性に大きく影響する
(8)区別困難な水素誘起割れを含めて広義のSCCとする
(9)一般には水素誘起割れなどの遅れ破壊とは別の現象とする
オーステナイト おーすてないと 材料
γ鉄にFe3C/黒鉛が固溶した面心立方の結晶相
austenite
(1)Roverts Austen が語源
(2)Cの固溶限はA1点で2.11%に達する(←→α鉄で0.02%)
(3)共析鋼の場合、冷却によりフェライト(α鉄)とセメンタイトが析出したパーライト組織に共析変態する
(4)熱処理(オーステナイト安定領域→平衡変態温度以下)によって生じる過冷オーステナイトを或る温度に保持して変態させる処理を,恒温変態 (isothermal transformation)と呼び、パーライト、ソルバイト、ベイナイト、ウィドマンステッテン、フェライト,セメンタイト等へ
オーステナイト系ステンレス おーすてないとけいすてんれす 材料
18Cr-8Ni鋼(SUS304)に代表されるオーステナイト組織のステンレス鋼
austenitic stainless steel
(1)固溶化熱処理状態でCr17~25,Ni8~20%のオーステナイト鋼。
(2)非磁性。冷間加工による硬化性大(→Niの添加によって改善) (3)熱伝導率低く加工点の加熱が問題となる。
(4)高温強度大きく耐熱鋼として扱うことも有る(SUHに発展)。
(5)500~800℃で粒界腐蝕(Cr炭化物の粒界析出)←Ti,Nb添加
(6)Clイオン下で応力腐蝕割れ
(7)耐酸性向上にMoの添加
(8)Niの節約にMnの置換
(9)固溶化熱処理状態で最適
カスケード式冷凍方式 かすけーどしきれいとうき 熱力
複数の冷凍サイクルを組み合わせ,低温段の凝縮機を高温段の蒸発機で冷却する冷凍方式
cascade refrigeration system
(1)多元冷凍サイクル(multi-stage cascade refrigerration system)
(2)-70℃以下(-30~-70は多段圧縮冷凍サイクルでカバー可能)
(3)複数の冷媒を用いる
(4)二元で-100℃程度
ガスシールドアーク溶接 がすしーるどあーくようせつ 材料
溶接金属若しくは電極の酸化防止やアークの安定化にガスを用いる保護アーク溶接の一種
gas shielded arc welding
(1)フラックス不要で、除去作業の省略、巻き込みや腐蝕の改善
(2)アークが安定し,電流密度高く、熱の集中が良い為、変形少なく、高効率。但し、風速2m以上はダメ
(3)消耗電極式:MIG溶接(Ar+CO2),炭酸ガスアーク溶接(MAG溶接)…電極兼溶加材
(4)非消耗電極式:TIG溶接(不活性ガス+W電極)
(5)殆どの金属に適用可能で、薄物(~3mm:TIG,3~:MIG)や熱容量の小さい部品もOK
化成処理 かせいしょり 材料
金属表面に科学的・電気科学的反応により化合物(化成)皮膜を形成させる表面処理の一種
conversion coating
(1)陽極酸化(anodizing)…電解液中で陽極素材に酸化皮膜を形成させる(Al/Al合金のアルマイト…機械・航空部品・厨房材)
(2)リン酸塩処理(phosphating)…鉄鋼の防食、耐磨耗、塑性加工の潤滑に水溶性リン酸皮膜、Znの塗装下地,パーカライジング?
(3)クロム酸塩処理(chromating)…Alの化成処理でコスト安だが性質はAnodizingに劣る,Znも防錆目的で施工
可鍛鋳鉄 かたんちゅうてつ 材料
金型中で急冷したセメンタイト質の白鋳鉄に処理を行った強靭鋳鉄の一種
malleable cast iron
(1)黒心可鍛鋳鉄:焼きなましによるセメンタイトの完全分解と粒状炭素(二段焼きなまし1200℃、1000℃で3日くらい)生産量多く、σB=300~400
(2)白心可鍛鋳鉄:白鋳鉄を酸化鉄中で1200℃で脱炭~柔軟化(高靭性化)σB=300~400
(3)パーライト可鍛鋳鉄:Mnを0.6~0.8%に高めた基地を二段焼きなまし冷却でパーライト化、σB=400~700で耐磨耗性良、自動車部品として多用
ガラス がらす 材料
高温融液を結晶化させることなく冷却凝固させた非晶質固体であり、大半は珪酸塩ガラス(silicate grass,SiO2)
glass
(1)板ガラス(sheet grass):ソーダ石灰ガラス、引き上げ、圧延、フロートによる生産、合せガラスや熱戦反射ガラスなど多機能化
(2)容器ガラス:高級なクリスタルガラス(25%Pb)大きな屈折率と分散
(3)電気用ガラス:絶縁部は鉛ガラス、石英ガラス…PbO,SrOの添加
(4)理化学ガラス:高珪酸ガラス(パイレックス)…化学的耐久性、耐熱性、熱衝撃性
(5)光学ガラス(optical glass):BK7が大量に…光学繊維
(6)ガラス繊維:Eガラス…補強用(長繊維)、断熱用(短繊維)
渦流ポンプ かりゅうぽんぷ 一般
外周辺に多数の溝を持つ羽車とケーシングの間に渦を発生させて、流体にエネルギを与えて圧送する特殊型ポンプ
vortex flow pump
(1)円周流ポンプ、再生ポンプ、ウェスコポンプ
(2)比較的小容量,低圧で用いる
(3)圧力係数が高く,小型軽量
(4)性能曲線が右下がりで安定作動,流量範囲が広い
(5)構造が簡単で信頼性が高い
(6)逆転(逆流)が可能→吐き出し-吸引両用
(7)効率は50%以下
(8)比速度は遠心式より小さい
(9)固気ニ層流の輸送に適する(摩耗に強い)
(10)小さい駆動力で高揚程を必要とする家庭用井戸ポンプや小型ボイラ
慣性モーメント かんせいもーめんと 機力
固定軸回りを回転する剛体の角速度の変化し難さ(回転の慣性量)を表す
mement of ineritia
(1)単位的には[kg・m^2]
(2)固定軸Zを基準とした円筒座標系で、J=ΣmiRi^2=int(ρ(r)r^2)dv。
(3)角運動量はJω、
(4)運動エネルギはJω^2/2
(5)運動方程式はT=Jθ''+μθ'+kθ。
(6)J=Mk^2としたときのkを回転半径と呼び、質点系へのモデル化に用いる
(7)長さlの棒:Ml^2/12
(8)直径Dの円盤:Jz=MD^2/8,Jx=MD^2/16
(9)直径Dの球:MD^2/10
乾燥装置 かんそうそうち 一般
乾燥(固形)製品を得る為に、水分等の液分を気化蒸発させる装置
dryer
(1)熱風加熱…静置・移送(箱型、トンネル型、立形)、撹拌(回転型、溝型、流動層)
(2)伝熱加熱…静置・移送(真空箱型、ドラム)、撹拌(溝型、ドラム、水蒸気加熱管束回転)
(3)放射鋼周波加熱…静置・移送(赤外線,高周波)
(4)流動層乾燥機:粉粒体材料を熱風により流動化,接触を良くして大量処理する
(5)溝型及び円筒乾燥機:撹拌円盤に熱媒が通る形式で,熱効率が高い
感度 かんど 品質
入力信号により出力がどの様に影響を受けているかを表す尺度で、入出力の直線の方向きを指す、品質工学用語
(1)品質工学では、[dB]を単位に用いること多し←?ホントか?
危険速度 きけんそくど 機力
回転機械系の共振振動数
critical speed
(1)(ジェフコットロータモデルの場合)シャフト部の曲げ振動の固有振動数:natural frequency で、一次、二次の固有振動に対して一次、二次の危険振動が存在する。…大きな振れ回り 加振源としては
(2)不つりあい振動(遠心力、重力)
(3)ロータ周辺の流体力
(4)組立上のミスアライメント
(5)軸受のガタ
(6)ハウジングとロータの接触 などがある。
(7)軸強度の偏平性による二次的危険速度も存在する場合がある
(8)軸のねじり振動荷よる危険速度もある
基本機能 きほんきのう 品質
製品や技術の目的を達成する為の手段やメカニズムの入出力関係を指す、品質工学用語
(1)入出力関係は比例関係であるように考えることを推奨する。
(2)現実では起こり得ない理想の状態に於いて(ノイズの影響を受け難い現象が発生している)ことを前提とする。
(3)故障・不具合現象などの品質特性を、品質特性を選ばないこと:(品質特性は他の特性と相反関係に合ったり、特性の誤差の影響を受け易いので、その計測が手っ取り早く感じるのに対して実は遠回りになることが多い)
(4)選択の視点によっては数多くの現象を据えることができるが、制御因子や誤差因子の選択にも影響を与えることもあるので、その選択は実験の成否を左右する。
(5)(当然だが)入出力とも計測できることが重要
吸収式冷凍機 きゅうしゅうしきれいとうき 熱力
冷媒ガスの液体への溶解度が温度、圧力によって異なることを利用した冷凍機
absorption refrigerator
(1)圧縮機を持たない為消費電力少ない(代わりに吸収器と発生器、及びポンプが必要)
(2)吸収器(要冷熱源)で低圧冷媒蒸気を溶液に吸収する
(3)発生器(要高熱源)で高温高圧蒸気を発生,溶液は吸収器へ還す
(4)高熱源に排熱利用
(5)冷媒は、水+NH3,臭化リチウム+水,塩化リチウム+水 ←→蒸気圧縮式冷凍機など
球状化黒鉛鋳鉄 きゅうじょうかこくえんちゅうてつ 材料
Ce,Ca,Mgの添加によって、片状の黒鉛を70%以上球状に晶出させて、高強度化した強靭鋳鉄の一種
spheroidal graphite cast
(1)ノジュラ鋳鉄(nodular cast iron),ダクタイル鋳鉄(ductile cast iron)
(2)優れた鋳造性と強靭な機械的性質(σB=235~481…FCD80なら785,ε=2~17%)
(3)鋳放のままでも用いられるが、必要に応じて熱処理する(焼きなましによるフェライト化で靭性UP,焼き入れ・焼戻し・焼きならしでパーライト化の強度UP)
(4)水道・ガス用鋳鉄管、自動車部品その他一般機械に多用(増加中)
球状化焼きなまし きゅうじょうかやきなまし 材料
鉄鋼の炭化物を球状にし、均一に分散させる熱処理
spheroidizing
(1)軟化焼きなましによっても十分に硬さが低下しない場合や、冷間加工の被削性を改善する場合、焼き入れ時の焼割れを防止する目的などで処理される
(2)特に、未固溶の炭化物を残存させる工具鋼や軸受鋼の焼き入れ前熱処理として重要(焼き入れひずみの現象、焼き入れ後の性能向上)
(3)Ac1点直上への加熱徐冷、直下保持、付近の反復などによる
(4)球状化黒鉛鋳鉄とは関係無い(多分)
境界層 きょうかいそう 流体
一様流れ中の物体表面付近における粘性の作用が及ぶ薄い層
boundary layer
(1)境界層理論によって境界層の外(主流)は完全流体と仮定が必要。
(2)流れの下流方向に圧力が増加する場では境界層内の速度が0となる点が生じ、流れは剥離する。
(3)レイノルズ数が高いと発生するが,ある値を超えると乱流境界層に遷移して抵抗も大きくなる (4)乱流境界層に於いては運動量の交換が多い為剥離し難い
凝縮機 ぎょうしゅくき 熱力
蒸気を液化し,凝縮液化させる装置
condenser
(1)水蒸気を再液化する場合は復水機と呼ぶ
(2)(冷凍機の構成要素とした時)ここで放出される熱量がヒートポンプ能力となる(←→蒸発機で組み上げる熱量が冷却能力)
(3)表面凝縮機:固体(主に金属)壁を通して熱交換(冷媒の冷却)を行う方式…水冷、空冷
(4)混合凝縮機:蒸気に冷却水を混合し,直接冷却させる方式
切り屑 きりくず 加工
切削加工時に切削工具によって工作物から除去される屑
chip
形態から4種に分類される
(1)亀裂型:脆性材料、粉砕に近い
(2)むしり型:圧縮~亀裂による
(3)剪断型:中間、断続的剪断破壊を起こして分離する屑
(4)流れ型:連続的剪断歪みを起こして切れ込みの約三倍の厚さの屑を生じる。切削抵抗変動少なく仕上げ面も良好
(5)工具の切れ味(すくい角)、材料の性質、切れ込み、速度、潤滑などで左右される
キルド鋼 きるどこう 材料
溶解時に、ケイ素やアルミによって強制脱酸を行う鋼
killed steel
(1)不純物を鋼塊の頭部に集め、内部は欠陥(不純物、気孔)や偏析が少なく、均質で良質
(2)Si0.1%以上(0.2~0.4)、Al0.1%以下(多いと脆くなる)
(3)材質は安定で、低炭素鋼でも時効を起こさない
(4)機械構造用の圧延、鍛造素材として使用される ←→リムド鋼
近接スイッチ きんせつすいっち 電気
検出物体の接近を非接触で検出するセンサスイッチ
proximity switch
(1)高周波型近接スイッチ:10KHz程度の発振コイルが金属の接近によってインピーダンスが変化する現象を利用、近接体の材質・寸法で動作距離が大きく変る、並列すると相互誘導などで誤作動
(2)容量型近接スイッチ:回路構成は高周波型と同一だが、数MHzの発振による分極現象で発振振幅が増大する現象を利用する、誘電物質ならOK、検出距離は小さい
(3)磁気型近接スイッチ:検出物体は磁石で、リードSW,ホール素子、磁気抵抗素子、コイルなどが検出素子となる
近接場光学顕微鏡 きんせつばこうがくけんびきょう 計測
SPMの一種
Scanning Neafield Optical Microscope
(1)光ファイバを尖らせて金属膜を蒸着させた後に先端に微小開口を設けたものをプローブとして使用する。
(2)しみだし光:エバネッセント光を照射するイルミネーションモードと、裏側からの照射のエバネッセント光を集めるコレクションモードが有る。
金属 きんぞく 材料
金属結合に伴う数々の性質を兼ね備えた物質
metal
(1)金属結合(:metallic bond,不完全共有結合で結晶構造を持つ)によって生じる自由電子(:free electron)によって熱や電子の良導体となる。
(2)結晶はbcc,fcc,chp等3~5オングストロームの格子構造を取る。
(3)金属光沢を持つ
(4)(固体の状態で)延性、展性を持つ
(5)普通は+イオンとなる(酸に溶けてH2↑)
クラッド材 くらっどざい 材料
複数の種類の金属/プラスチック/セラミックスを加熱圧着等によって溶着させ、それぞれの素材の持つ特性を兼備した材料
clad material
(1)材料の節減
(2)耐食加工
(3)衝撃強さの改善を図って組み合わせを選ぶ
(4)クラッド鋼は圧着鋼と呼ぶことも有る。
(5)板材、線材、管材など
(6)冷間圧延が一般的
(7)摩擦圧接、拡散接合法、熱間圧延、爆発溶接(explosive welding/explosion welding)等の固相溶接
(8)鋳込み法,肉盛り法、ろう付けetc.材料に応じて多岐にわたる
(9)純アルミ皮膜ジュラルミン…航空機材料(耐蝕性)
(10)Cu合金~ステンレス…海洋機械、化学装置(耐蝕性、溶接性、熱伝導性)
(11)Cu-Pt…接点、化学機械(耐蝕性、接点特性、コスト)
(12)日本刀は?
(13)接合面の剥離を検査する(超音波探傷試験など) (14)バイメタルは板状クラッドの物性の複合による応用例
クリープフィード研削 くりーぷふぃーどけんさく 加工
切り込み量を大きく取り,一回~数回の非常に遅いテーブル送りで研削仕上げを行う加工法
creep-feed grinding
(1)砥石形状の崩れが少なく,研削能率が大きい
(2)研削加工費の低減方法として採用されることが多い
(3)成形研削で応用
(4)砥石は多孔質(切り屑の排除と研削点への研削液供給性)
(5)大量、高圧の研削液供給(目詰まり防止と冷却)
(6)セラミック材料の高精度低コスト研削にも応用
系統誤差 けいとうごさ 計測
測定誤差の一種で測定値に或る一定の偏りを与える
systematic error
(1)測定時には未知の、しかしコントロール可能な原因によって生じる。(例:測定器の零点位置のずれ)。
(2)対策としては、原因を明らかにした後、測定に用いる物理法則や計器の動作原理に基づき、測定値の補正若しくは測定環境の調整と再計測。
(3)同条件下で行った測定誤差で生じる誤差の内、符号や大きさに規則性の見られるもの 測定誤差の一種←→正規誤差(?)
結合剤 けつごうざい 加工
砥石を構成する要素の一つで砥粒を結合保持する材料
bond / bonding material
(1)必要な特徴[5]:結合の度合を広い範囲で調整できること、切り屑の為の空隙を持つこと、形状を任意と出来る事、均質であること、強度を持つこと(回転)
(2)ビトリファイド(V/Vit)、シリケート(S/Sil:水ガラス、大型)、エラスティック(E/Shel:セラック・ゴム…鏡面仕上げ、R/Rub:ラバー砥石…切断用、T/B/Res:レジノイド、オキシクラロイド:MgO/MgCl)など
(3)結合度(grade)はA<Z
(4)組織(structure)は0>12及びW<m<cで示される
光学機能セラミックス こうがくきのうせらみっくす 材料
透光性を付加することなどにより光学機能を付与したセラミックス
(1)材料を微粒子化、添加物追加、静水圧成、ホットプレス(焼成)等の条件を調整することで透光性を与える
(2)アルミナ(高圧ナトリウムランプの発光管、EPROM窓)、イットリア(レーザー素子)、PLZT(電気光学材料)、ジルコニア(レンズ、プリズム)
(3)光選択吸収性…フィルタ
(4)光伝導性…撮像管、ファイバー:石英ガラスor PMMA etc
(5)クロモジェニック性(外部からの電圧,光,熱などの物理的刺激により、可逆的に光の透過率が変化)
(6)光屈折率(PR)効果
(7)レーザー光波長変換能(第二次高調波現象:SHG)
工作機械 こうさくきかい 加工
切削/研削/剪断/鍛造/圧延などにより金属材料その他を有用な形にする機械(日本機械学会)
machine tool
(1)一般に金属加工機械を指す(JIS B0105で17種+その他)
(2)工業機械の大分類(原動機、製造機械、運搬機械)の製造機械に属する
(3)加工仕事(or能率)上の分類により、汎用-専用-単能-多能に分類される
(4)ISO-一つの動力源により作動し,物理的,科学的,又はその他の方法を使った成形によって工作物を生産するのに使用する,手でもって行わない機械 である。固体状態の材料で作られた製品に対して行う成形は資材,製品の区別無く、切り屑を出す出さないの別も無い
(5)通産相の商品分類では,放電,電解,高エネルギ成形機を含む
(6)高く安定した工作精度と,高い生産能率,融通性に富むことが求められる主な性格(あと、耐久性,安価、メンテetc.
鉱山機械 こうざんきかい 一般
鉱石を採掘、掘削、積み込み、運搬、選鉱、精練する機械装置類
mine machine
(1)JISでは”産業機械・装置”の”土木建設・鉱山機械”のカテゴリとなる
(2)おまけに、選鉱、精練は含んでいない
(3)クレーン、油圧ショベル、ずり積み装置、ブルドーザ、ダンプトラック、トンネル掘推機、作業船、海洋作業台、掘削機(ドラムカッタ、ホーベル、ロードヘッダ…石炭用)かな?
構成刃先 こうせいはさき 加工
軟鋼やアルミニウムなどの延性材料を切削する際に、刃先に被削材の一部が付着して擬似刃先となるもの
build-up edge
(1)低速切削(~50m/min)で生じ易い:Fe,SUS,Alなど、高速切削により刃先が被削材の再結晶温度以上となると消える
(2)すくい角が小さいと生じ易い:30°程度に大きくして潤滑すると消える
(3)切削抵抗が減り、工具刃先の保護、切り屑のカール(扱い性良)の効果
(4)成長と脱落を繰り返し(10~200Hz)、仕上げ面にむしれや寸法精度の低下を起こす
(5)安定して害の少ない構成刃先を生じるSWC工具(15~30°すくい角+負角ラウンド)
剛体 ごうたい 機力
大きさを無視できない(質点とみなせない)物体で、外力受けても相対的位置関係が変化しない質点の集合
rigid body
(1)現実の物体から弾性などの属性を取り去った力学上の概念(理想体)
(2)その運動は重心の並進運動(translation)と固定軸回りの回転運動(rotarion)
(3)剛体の運動を取り扱うのに必要な諸量は、重心、慣性モーメント、慣性乗積、慣性楕円、運動量、角運動量、運動エネルギ
(4)間違いなく固体
工率 こうりつ 計測
仕事率、単位時間当りになされる仕事
power
(1)メートル馬力[PS]=75[kg・m/s]=0.7355[kW]
(2)英馬力[HP]=550[ft・lb]=0.746[kW]
(3)[kcal]
(4)[erg/s](:cgs)
(5)[W]=[J/s](:SI)
誤差因子 ごさいんし 品質
機能をばらつかせる原因の総称を指す、品質工学用語
(1)大きく3つに分類する(環境条件のバラツキ、劣化によるバラツキ、部品のバラツキ)
(2)複数の誤差因子で、機能に対する影響の定性傾向が判る場合は、実験効率状調合することが好ましい(2、3水準に纏める為の手法)
(3)品質工学実験於いて、環境の変化や市場での使用条件,劣化などを積極的に出現させる目的で使用される。
コジェネレーションシステム こじぇねれーしょんしすてむ 熱力
発電と熱の供給を同時に行うシステム
co-generation system
(1)熱電併給システム
(2)燃料電池や熱機関を使って発電しながらその排熱を給湯や冷暖房に利用する
(3)小型・高効率のローカルエネルギーシステムとして位置付けられている
(4)高温部は動力に、低温部は熱源として、エネルギーの複合利用を図る
(5)ベースロードの火力、原子力などの巨大集中型システムに対して、ピークロードをこれらの抽象システムで補う
故障 こしょう 計測
系、機器,部品等が規定の機能を失うこと JIS Z8115
failure
(1)初期故障:initial failure:使用開始後の比較的早い時期に設計,製造上の欠陥若しくは使用環境との不適合によって発生する
(2)偶発故障:random failure:初期故障期間と摩耗故障期間に至る以前に偶発的に発生する故障
(3)摩耗故障:wear out failure:疲労、摩耗、老化現象などによって時間と共に故障率が高くなる時期の故障
(4)この他に、間欠故障、二次故障、破局故障、劣化故障などのJIS分類
(5)平均故障間隔(mean time between failures/MTBF):修理しながら使用する系、機器、部品の "相隣る故障間の動作時間の平均値
(6)最初の故障までの時間がMTTFF,修理しないならMTTF
ゴム ごむ 材料
ゴム鎖状高分子(rubber chain polymer)が架橋(crosslinking)により三次元網目状構造(three-dimensional network)により、ゴム状弾性(rubber-link elasticity)を示す高分子化合物の一種
rubber
(1)E=1~10MPa,ポアソン比0.5程度
(2)天然ゴム:NR…加硫(valcanization)が必須
(3)汎用ゴム:スチレンブタジエンゴム(SBR),ブタジエンゴム(BR),イソプレンゴム(IR)
(4)特殊ゴム:ニトリルゴム(NBR,耐油性), クロロプレンゴム(CR,耐候性),ブチルゴム(IIR,振動減衰性)
(5)強化ゴム:粒子強化ゴム(カーボンブラックなど),短繊維強化ゴム(カーボンブラック),長繊維強化ゴム(ナイロンなど)
固溶化熱処理 こようかねつしょり 材料
固溶限以上に加熱して析出物を固溶させた後に急冷して析出を阻止し均一単相で過飽和状態の固溶体を得る処理
solution treatment
(1)非鉄金属では溶体化処理
(2)析出硬化熱処理を行う鋼(ステンレス鋼、エルマージング鋼、アルミニウム合金etc.)は事前に固溶化熱処理が必要
(3)オーステナイト系ステンレスは本来の耐蝕性を得る為に(18-8なら1050℃で)Cr炭化物を固溶させる必要が有る
(4)安定化ステンレス(Ti,Nb)なら一層良い
コンパレータ こんぱれーた 計測
二つの長さの微小な差を読み取れる様な機能を持つ長さ測定器の総称
comparator
(1)基準ゲージを基に,変位(二つの長さの差)を読み取ることにより指示を行う
(2)例:ダイヤルゲージ(スピンドル式、てこ式)、空気マイクロメータ、スクリューコンパレータ(顕微鏡をマイクロメータでシフトさせる))…何れも1[μm]の精度
(3)測定範囲が狭くてもよい為に、構造が簡単でも良く、精度を出し易い
(4)工業計測の基本
サージング さーじんぐ 機力
ターボ型のポンプ/送風機/圧縮機の低流量運転における、系の激しい圧力変動と騒音,流れの脈動を伴う不安定現象
surging
(1)管路系の抵抗に逆らって圧送される流体の塊の自励振動
(2)管路系,流体機械の破損に繋がる
(3)圧力-流量特性が右上がりとなる領域で発生し易い(→サージング曲線)
(4)配管中に気層、水槽等があることや、吐出量調節弁がその後方にあると発生し易い
サブマージアーク溶接 さぶまーじあーくようせつ 加工
予め溶接箇所に砂状のフラックスを散布しておき、この内部でアークを発生させて行う溶接法
sub marged arc welding
(1)自動溶接の代名詞ともいえ、非常に高能率
(2)高電流(600~1200A)を使うが、空気侵入も少なく、アーク光・スパッタなどの発生も無く、作業環境は良好
(3)MAG/MIG溶接と同様のコイル状のφ3.2~6.4ワイヤを繰り出す溶接機であるが、大電流を扱う為、装置自体は大きい。
(4)溶け込みも大きいが、逆に下向きと水平しか施工不能、溶落(穴が開く)、1m以下のビード長では準備時間の割合が大きく非能率、HAZが大きく熱処理が必要
シェルモールド法 しぇるもーるどほう 加工
数%のフェノールレジン等の熱硬化樹脂を珪砂に混ぜたレジンサンドを造型に用いる鋳造法
shell mold
(1)加熱した金属性模型により砂を数ミリ厚の殻に硬化させる:シェル型
(2)造型が簡単で砂が少なくて済む
(3)模型が高価で悪臭や生産速度に難が有る
(4)自動車工業で広く応用
磁気ひずみ じきひずみ 電気
Ni等の磁性材料を磁化すると歪みを起こす現象
magneto striction
(1)磁歪
(2)Niやアルフェル合金(Fe87-Al13),Fe-Co合金など
(3)電気信号を機械的ひずみに変換する超音波振動子に利用される
(4)伸縮は磁化方向によらず、材料によって決る(磁化の飽和でひずみも飽和)
(5)磁気ひずみ水中超音波スピーカ,発振器、磁気ひずみ水中超音波マイクロホン等
時効処理 じこうしょり 材料
溶体化処理によって得られた過飽和固溶体に金属間化合物を析出させる熱処理
aging
(1)析出硬化熱処理(precipitation heat treatment)
(2)時効硬化(age hardening)を伴う
(3)2000,4000,6000,7000系のheat-treatable型Al合金が典型的で、CuAl2等の析出
(4)析出硬化型ステンレス(SUS630,631):フェライト系ステンレスよりも耐蝕性に優れ,航空部品,科学装置,高温用部品に適用
磁心材料 じしんざいりょう 電気
大残留磁束密度、大透磁率、小鉄損,小磁気ひずみの性質を持つ磁性材料
core material
(1)電磁軟鉄:soft magnetic iron, 電磁鋼板:lectrixal steel sheet(ケイ素鋼板)
(2)金属系高透磁率材料:parmalloy/センダストなどなど(Fe-Ni合金)
(3)ソフト・フェライト:soft ferrite(Fe2O3主体、高周波数~150MHzでなければ渦電流損失小で高透磁率)
(4)非晶質磁性材料:amorphous magnetic materials(低保持力、高透磁率、大抵抗、耐腐蝕性、耐磨耗性)→磁気ヘッド材料など
磁束 じそく 計測
基準面積を垂直に貫く磁束の総量、磁極の強さ
magnetic flux
(1)単位は[Wb]=[V・s]=10^8[Mx]マクスウェル
(2)B×A
(3)Φ[Wb]とすると、ファラデーの法則により、誘導起電力はU[V]=dΦ/dt
(4)電気適量に対応させると[C]なんだと
(5)m[Wb]の強さの点磁極による磁界の強さはH[A/m]=m/(4πμ0r^2)
磁束密度 じそくみつど 計測
磁束の強度(?)
magnetic flux density
(1)電気的量に対応させると、誘電束密度に相当するベクトル
(2)単位は[T]=[Wb/m^2]=10^4[Gs]:ガウス
(3)磁界の強さH[A/m]によって、μH[T]が発生する(μ:物質の透磁率)
(4)磁界中の電流がが受ける力はIとBが作る平面に垂直且つ左手の法則で|F|=|I||B|sinθ:(F=I×B)
実験計画法 じっけんけいかくほう 計測
一定の条件の元で得られるべき情報を効率的に集める為の方法論
design of experiment
(1)実験配置法と分散分析法とからなる
(2)まず要因(factor,実験結果の特性値に影響を及ぼす原因系)と水準を定める
(3)配置はフィッシャーの三原則に基づいて展開する
(4)-反復:replication:同一条件の繰り返しにより誤差分散の統計的推測
(5)-無作為化:randomization:実験順序の無作為化により誤差の偶然誤差化
(6)-局所管理:local control:実験場を均一に区切ることによる精度向上
(7)実験法として、要因実験、乱塊法、分割法、ラテン方格、直交配列法等が在る
実験モード計測法 じっけんもーどけいそくほう 計測
実際の弾性系の空間的な挙動分布(弾性変形挙動モード)を実験的に調べる方法
(1)各種ポイントセンサによる方法とモードセンサや光による二次元的計測を利用する。
(2)加速度ピックアップ(圧電式、光学式など)…低振動数域の挙動計測に向く
(3)ひずみピックアップ(抵抗線ゲージなど)…時間挙動追従の安定性良い
(4)ポイントセンサのスキャニングによるモードの直接計測(レーザードップラー変位計)
(5)振動モードセンサ(弾性変形によるパターン、濃度変化)…イメージ解析を併用
(6)光モード計測(モアレ法、ホログラフィ法:フィルム記録で干渉画像のリアルタイム計測が可能)
自動調心ころ軸受 じどうしょうしんころじくうけ 要素
二列の軌道輪を持つ内輪と樽型転動体及び球面状外輪からなる軸受
automatic self aligning roller gearing
(1)外輪の軌道面の球中心と軸受け中心とが一致する
(2)一般に複列
(3)大きな負荷能力を持ち両方向のスラスト荷重に耐える
(4)重荷重及び衝撃荷重箇所に適する。 自動調心玉軸受に準じた性質
自動調心玉軸受 じどうちょうしんたまじくうけ 要素
二列の軌道輪を持つ内輪と球転動体及び球面状外輪からなり、自動調心性を持つ軸受
automatic self aligning ball gearing
(1)外輪の軌道面の球中心と軸受け中心とが一致する
(2)内輪お呼び転動体、保持器は外輪に対して自由に傾く=自動調心性
(3)軸やハウジングの加工誤差や取付け不良による軸心の狂いを吸収する
(4)ラジアル荷重と(そんなに大きくない)両方向のスラスト荷重を負荷する
焼結材料 しょうけいつざいりょう 材料
粉末冶金(powder matallurgy)によって得られる、焼結:粉末粒子間の拡散や溶融による分子結合 された材料
sintered material
(1)粉末の成形法としては、金型を用いた圧粉成形、ホトプレス(再結晶温度OVER)、ストリップキャスト(泥しょう)
(2)焼結の際に生じる粉末間の摩擦や金型面との摩擦により、均一密度の圧粉体を得ることは困難
(3)機械部品:強度部材…SF:鋳鍛鋼と競合する、鉄系がメインで、カムやギヤ、スプロケットなど
(4)多孔質部品:焼結含油軸受(sinterd oil retaining bearing, 軸回転のポンプ作用と熱、グラファイトや鉛を添加したCu系)
(5)摩擦部品:高負荷、耐熱性大(>樹脂モールド)→ブレーキライニング(Fe-C系、Cu-Sn-Pb-C系)
(6)工具:焼結高速度鋼(sintered high speed steel, 粉末ハイス、被削性良、靭性大、固溶限以上のV,C),超硬合金(sinterd hard metal, WC基、TiC添加で摩耗性UP,サーメット、CBN,diamond
触媒機能セラミックス しょくばいきのうせらみっくす 材料
層間架橋粘土により固体酸触媒機能を持つセラミックス
(1)層状構造を持ち膨潤能およびイオン交換能を有する粘土(モンモリロナイト、ヘクトライト)を使用
(2)ピラー剤はアルミナやジルコニアを使用し、前駆体より調製する
(3)層間隔の制御は合成用の溶媒中電解質濃度により行う
(4)ピラー間隔は母材中の中和イオン量(CEC:陽イオン交換量)で制御
(5)酸触媒反応により,不均化、異性化のなどの反応が促進される
ショットピニング しょっとぴにんぐ 材料
金属表面を叩き,表面に圧縮残留応力を与える処理
shot peening
(1)一般にショット(鋼球の小粒子)を多数、高速で(数10m/s)で投射・吹き付ける加工をさす。
(2)加工によって表面は塑性加工(へこみ)層を形成し、梨地状となる。
(3)圧縮応力により疲労寿命が向上する。
(4)特にばね鋼は加工処理で表面が脱炭~フェライト化し易く、生じた引張り残留応力を除去する為にも一般的に施工
(5)ステンレスに対してやると、SCC、孔食の危険がありそう サンドブラストとは別だよ
ショミニー試験 しょみにーしけん 材料
焼入れ性(hardenability)測定法として規定されている、一端焼き入れ試験(end-quenching test) JISG0561
Jominy test
(1)焼き入れ硬化因子(D0:質量効果、H:焼き入れ急冷度、焼入れ性)の内、焼入れ性を測定する
(2)ジョミニ試験片(φ25,l=100)をオーステナイト化加熱後に垂直設置、下端を噴水冷却する
(3)焼入れ性曲線(haedenability curve):下端からの距離-硬さの関係を得る
(4)ジョミニ距離(Jominy distance):下端から臨界硬さを示す位置までの距離→焼入れ性指数(hardenability index)
自励振動 じれいしんどう 機力
非振動的な外力が系内部で励振力に変換されて振動を成長。持続させる振動
self-induced(/excited) vibration
(1)系の固有振動とほぼ等しい周波数で発生する 自励の要因
(2)乾性摩擦(バイオリンの弦、きしみ:shimmy
びびり:chatter)
(3)流体流れ(フラッタ:flatter
ポンプのサージング:surging, 軸のオイルウィップ:oil whip etc.)
(4)一般に自励系はある一定の振幅で抑制する力が働き振動が安定する(自励振動の定常振幅)…制御の安定性に繋がる理論, パラメータ励振(系の一つの要素が時間で変化する)とは区別する事
真空鋳造法 しんくうちゅうぞうほう 加工
真空下で溶解注湯を行う鋳造法
vacuum casting
(1)合金溶湯が酸化,吸収することを防ぐ
(2)真空脱ガスの効果(分圧の少ないガス成分を除去する)を期待する…vacuum degassing process
信号因子 しんごういんし 品質
機能をエネルギの変換であると定義した時、出力を変化させようとする為の入力信号を指す、品質工学用語
(1)品質工学実験に於いて、入出力の直線性やバラツキを評価する為に、通常3水準以上の信号因子が必要
浸炭 しんたん 材料
鉄鋼を浸炭剤と加熱して炭素を侵入拡散させ,表面の炭素濃度を増加させる処理
carburizing
(1)表面の炭素濃度は0.2%から0.8%へ増加。
(2)浸炭に適したはだ焼き鋼(清浄な微粒鋼)を使用する。
(3)ガス浸炭:RXガス(メタン,プロパン、ブタン)を吸熱型編成雰囲気ガスとして用いる方法、N2+メタン等により、高品質で制御し易い。1000℃で処理し、炉内で焼き入れする。
(4)液体浸炭(塩浴浸炭):溶融塩に浸漬させる、浸炭窒化焼き入れ(窒化物の形成無し)
(5)固体浸炭:木炭が入手困難で制御も困難
(6)質量効果あり(中心部はおろか表面も硬化し難くなる)
(7)一般に浸炭後焼き入れ処理を行う:浸炭焼き入れ:carburizing and quenting
振動モード しんどうもーど 機力
振幅比を決める形、振動の形
(1)固有モード、固有ベクトル
(2)n自由度系で、n個の固有振動数ω1~ωnは振動モード上でのみ現れる
(3)任意初期条件からの自由神童は,これらの固有振動の線形和によって表される
信頼性 しんらいせい 管理
系、機器,部品などの機能の時間的安定性を表す度合、又は性質 JIS Z8115
reliavility
(1)三大要素:信頼度(故障し難さ、耐久性)、保全度(maintainability,修理度)、設計信頼度
(2)広義の信頼度は、abailability:(信頼度+保全度)
(3)設計信頼性とは、マンマシンシステムとして、フェールセーフやフールプルーフを機械システムへ付加することを目的とする→信頼性工学(reliability engineering)
(4)一般製品では、コストと品質のバランスを取った最適信頼度を求める
(5)メーカ側の作り込む固有信頼性Ri(inherent reliability)と実使用における使用信頼性Ru(use reliability)
水車 すいしゃ 流体
羽根を持つ羽根車(ランナ)をケーシング内で回転させて、水の持つエネルギを機械の回転エネルギに変換させるターボ型の推力機械
water turbine
hydraulic turbine
(1)大きく、水車とポンプ水車(reversiblle pump-turbine )とに分ける
(2)比速度(specific speed of water turbine)により、水車形状の相似則が成立する…水車の場合nsp[m,kW,rpm]=nP^(1/2)/H^(5/4)
(3)水車は大きく、衝動水車(impulse turbine)と反動水車(reaction turbine)及び貫流水車に分けられる
(4)高落差、小流量はペルトン水車(多ノズル化で効率を維持)
(5)低落差、大流量でプロペラ水車(デリア水車、カプラン水車)
(6)高中落差、中大流量でフランシス水車(構造が簡単で、経済的、日本の水車の80%)
水準 すいじゅん 計測
(ゲームで)最高位の決定を行う役割の属する層
level
(1)(ゲームの~):JIS Z8121
(2)例:ゲームで参加者が決定を行う役割の内,最高のものが社長であればこのゲームを社長水準のゲームという
(3)(実験に於いて)因子のとる種種の段階…どうも、”量”や”値”を示しているらしい(?)
水素誘起割れ すいそゆうきわれ 材料
平衡固溶限以上の水素が結晶格子間へ侵入した結果の膨れや,結晶粒界/非金属介在物周辺への水素析出と引張り応力の共同作用による割れの発生
hydrogen assisted crackong
(1)水素脆性割れ:hydrogen enbrittlement crackon
(2)遅れ破壊の一種とされる
(3)高温高圧下の鋼の場合は、脱炭と粒界へのメタン発生で粒界割れ:hydrogen attack(水素侵食)or htdrogen brittleless(水素脆化)
(4)C1100の様にCu2Oを含む材料は、還元されて粒界割れや空孔が発生する。
(5)水素脆性試験によって評価される
ストローハル数 すとろーはるすう 流体
液体中の周期現象を表す無次元数で,St=Nd/U (N:変動周波数、d:代表寸法 U:流速)
strouhal number
(1)一様流れ中で円柱を振動させる時StとReが流れを特徴づけるパラメータとなる
(2)カルマン渦による振動の場合、StはRe(=Ud/ν)の非線形関数であり、この場合Reのみがパラメータとなる
(3)StとRwは線形関係でないよ
スポット溶接 すぽっとようせつ 材料
重ね合わせた母材を両側から電極で加圧通電することで、母材
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